テトラサイクリン歯の特徴とホワイトニングの効果、保険対応の範囲は?
こんにちは。
大阪市北区 東天満 地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅 8番出口からすぐ
増田歯科・矯正歯科 ホワイトニングサロンです。
「歯の色が気になるけど、普通のホワイトニングでは改善できない…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
特に、過去に抗生物質を服用した経験がある方や、乳歯・永久歯が生えたばかりの時期にテトラサイクリン系の薬を摂取した経験のある方は、テトラサイクリン歯による歯の変色に悩んでいることが多いです。
一般的なホワイトニングで改善が難しいといわれることも多いため、「治したいけど、どうすれば良いのか分からない…」と不安に感じる方も少なくありません。
今回は、テトラサイクリン歯についての詳細や改善方法、治療の際に気をつけるポイントについて詳しくご紹介していきます。
自信を持てる白い歯を手に入れるために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. テトラサイクリン歯とは?(テトラサイクリン系薬剤の種類)
テトラサイクリン歯は、抗生物質「テトラサイクリン系薬剤」を摂取したことによって引き起こされる歯の変色のことです。
特に、乳歯や生えたばかりの永久歯が形成される時期(6ヶ月から12歳頃)にこれらの薬剤が使用されると、歯の形成に影響があり歯の色が変わりやすくなります。
薬が体内で分解されると、歯のエナメル質に取り込まれ、結果的に歯に黄ばみや茶色、グレーの変色が生じるためです。
テトラサイクリン系薬剤には、以下のような種類があります。
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テトラサイクリン:感染症治療などに使われる代表的な抗生物質。
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ドキシサイクリン:肺炎や尿路感染症などに用いられる薬。
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ミノサイクリン:ニキビ治療にも使用される薬。
テトラサイクリン系薬剤は、昭和40年代(1965~1974年)生まれの方に多く、現在も使用されているもののケースとしては少なくなってきています。
薬剤が歯の内部に取り込まれているため、表面のみに作用するクリーニングやセルフホワイトニング、エステホワイトニングでは改善が難しいことが多いです。
2. テトラサイクリン歯の症状
テトラサイクリン歯の最も大きな特徴は、歯の色の変化です。
色の変化が進行することで、見た目に大きな影響を与えることがあります。
以下に、テトラサイクリン歯の症状を説明します。
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初期の症状:最初に変色が現れるのは、歯の表面にうっすらとした黄色が見られることです。これはまだ軽度の変色で、目立つことは少ないかもしれません。
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中度の症状:時間が経つと、歯の色がより濃くなり、黄色が強くなることがあります。さらに進行すると、茶色やグレーに変色することもあります。
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重度の症状:進行した場合、歯は非常に濃い茶色やグレーに変わり、色ムラが目立つようになります。特に前歯に影響が出ると、見た目に大きな影響を与えるため、審美的に悩むことが多いです。
最もテトラサイクリンの影響を受けやすい歯は、乳歯と生えたばかりの永久歯で、歯のエナメル質が未完成な時期に薬を摂取することで色素が沈着してしまいます。
3. テトラサイクリン歯の程度
テトラサイクリン歯の程度は、変色の深さや広がりによって異なります。
主に以下の3段階に分けられます。
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軽度の変色:最初は歯に黄ばみやうっすらとした色の変化が現れます。目立たないことも多く、特に前歯などに影響がない場合は気づきにくいことがあります。
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中度の変色:歯が明らかに黄色や茶色に変色してきます。特に前歯に目立つ変色が現れ、周囲に気づかれることも増えます。
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重度の変色:歯全体が濃い茶色やグレーになり、色ムラがひどくなることがあります。この状態になると、審美的な改善を考えなければならなくなります。
4. テトラサイクリンにホワイトニングは効果ある?
テトラサイクリン歯の改善には、一般的なセルフホワイトニングやエステホワイトニングでは、十分に効果が得られないことが多いです。
これらのホワイトニングは、歯の表面に付着した汚れやステイン(着色)を除去するための方法であり、テトラサイクリン歯のように歯の内部に取り込まれた薬剤による変色には効果がないからです。
しかし、歯科医院で行う専門的なホワイトニング治療や、内部漂白などの方法を使用すれば、改善の可能性があります。
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内部漂白:歯の内部に漂白剤を注入し、歯の色を改善します。テトラサイクリン歯に特化した治療法として効果が期待できることがあります。
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デュアルホワイトニング:歯科医院で行うホワイトニング方法で、クリニックでしか使用がみとめられていない強力な漂白効果を持つ薬剤を使用します。(※)
このように、テトラサイクリン歯の改善には歯科での専門的なアプローチがおすすめです。
それでも改善が難しい場合には、セラミッククラウンやベニア(薄いセラミックシート)などの治療を検討、という形になります。
(※)テトラサイクリン歯の程度によっては、完全な改善が難しい場合もあります。詳しくは一度ご来院いただけますと、専門スタッフから個別に解答をさせていただきます。
5. テトラサイクリン歯の改善に保険は適応できる?
テトラサイクリン歯に関する治療は、通常保険適用外です。
保険は、機能回復を目的とした治療に適用されるため、審美的な目的で行うホワイトニングやセラミック治療などには適用されません。
ただし、治療内容によっては一部保険が適用される場合もあります。
例えば、虫歯や歯の破損が原因での歯の修復が必要な場合は、治療の対象となるため、保険適用となることがあります。
テトラサイクリンによる変色自体を治療することだけでは、保険は適用されません。
ホワイトニングやセラミック治療に関しては、基本的に自由診療となります。
~まとめ~
テトラサイクリン歯は、テトラサイクリン系薬剤を摂取したことによる歯の変色であり、軽度から重度までさまざまな症状が現れます。
色の変化は通常のホワイトニングでは改善しにくいため、歯科医院での専門的な治療が必要です。
内部漂白やオフィスホワイトニングを使うことで改善の可能性がありますが、完全に白くすることは難しいこともあります。
また、テトラサイクリン歯の改善には保険は適用されず、治療内容は自由診療となります。
そのため、事前に治療内容や費用についてしっかりと確認することが大切です。
増田歯科矯正歯科では、テトラサイクリン歯の改善に関するアドバイスと治療を提供しています。
気になることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
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【監修】
増田 智基(ますだ ともき)
歯科医師/医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長
大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。
所属学会:
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国際口腔インプラント学会(ICOI)認定医
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日本成人矯正歯科学会
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日本一般臨床矯正研究会
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顎顔面矯正/咬合育成(小児)コース
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筒井塾咬合療法/OSIインプラントアドバンスコース
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