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親知らずが腫れたらどうする？自宅でできる対策とその後の治療法

こんにちは。

大阪市北区　東天満　地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅からすぐにある　増田歯科・矯正歯科です。

突然、親知らずが腫れて痛みが生じた経験がある方も多いかと思います。

親知らずの周りが腫れる現象は「智歯周囲炎」と呼ばれ、かなり不快な症状を伴います。

この症状が出ると、「どう対処すべきか？」と困ってしまうこともありますよね。

今回は、親知らずが腫れてしまったときに自宅でできる対応策と、その後に受けるべき治療について詳しく解説します。

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１，智歯歯周炎とは？

智歯歯周炎は、親知らず（智歯）の周囲で発生する炎症のことを指します。

親知らずは、口の一番奥に生える歯で、一般的に最後に生える歯です。

歯が正しく生えず、斜めに生えたり部分的に歯茎に埋まってしまったりすると、歯茎に炎症を引き起こすことがあります。

この炎症が智歯歯周炎です。

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２，智歯歯周炎の原因と症状

智歯歯周炎の主な原因は、親知らず周辺に細菌が溜まることです。

親知らずは一番奥に生えており、歯ブラシが届きにくいので磨きにくく、さらに歯茎が被っている場合はもっと歯磨きが難しくなります。

そのため、食べかすや細菌が歯茎に溜まり、炎症が起きやすくなるのです。

また、免疫力が低下していると、細菌に対する抵抗力が弱まり、炎症が悪化することがあります。

智歯歯周炎が起こると、以下のような症状が現れることがあります。

• 腫れ：親知らずの周りの歯茎が腫れる。

• 痛み：腫れた部分が痛み、噛むときに違和感を感じることがある。

• 膿や口臭：炎症がひどくなると膿が出ることがあり、口臭が強くなることがある。

• 口が開けにくい：腫れがひどくなると、口を開けるのがつらくなることも。

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３，親知らずの腫れや痛みが続く理由とその対処法

親知らずは口の一番奥に生える歯なので、ケアがしにくく、多くの人が何らかのトラブルを経験します。

横向きや斜めに生えてしまうこともあり、歯茎が完全に覆っている場合もあります。

さらに、磨きにくい場所に位置するため、歯垢や細菌が溜まりやすいです。

これにより、親知らずの周りに細菌が繁殖し、歯茎が腫れたり痛みが生じたりします。

■親知らずの腫れが引かない理由

智歯周囲炎は、症状が一時的に収まることもありますが、放置しておくと慢性化し、再発を繰り返すことがあります。

特に、体調が悪い時、ストレスが溜まっている時、免疫力が低下しているなどに再発しやすいです。

また、腫れがひどくなると口が開けづらくなることもあり、その場合はすぐに治療が必要です。

長期的に放置すると、周囲の歯を支える骨が溶けたり、細菌が顎にまで広がることがあります。

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４，親知らずが腫れたときの自宅でできる対策

症状が出ている場合、最も効果的なのは歯科医院へ行き処置を受けていただくことです。

しかし、親知らずが腫れているとわかっていても、

「夜間で、近くにすぐに行ける歯科医院がない」

「どうしても仕事が休めず、今日をなんとか乗り切りたい」

ということもあるかもしれません。

そのような場合は、歯医者さんに行くまでの応急処置として、以下のような対応をしていただくと、症状を和らげたり、場合によっては早期に回復することもあります。

以下は、親知らずが腫れたときにすぐに自宅でもできる効果的な対策です。

①口腔内を清潔に保つ

腫れの原因となる細菌の繁殖を抑えるためには、まず口腔内の清潔さが最も重要です。

歯茎が腫れていると痛みが強くて歯ブラシでのケアが難しいかもしれませんが、他の部分の歯をしっかり磨くことが大切です。

歯の表面や歯茎の周りにたまった汚れを取り除くことで、細菌の繁殖を抑制することができます。

また、口腔内の清掃には、うがい薬を使うのも効果的です。

消毒効果のあるうがい薬（イソジンなど）を使うことで、細菌をさらに減らし、炎症を悪化させるリスクを減少させます。（※）

口腔内が清潔であれば、痛みが和らぎ、回復も早く進むことが期待できます。

（※）イソジンなどの消毒効果のあるうがい薬は、一時的に細菌の繁殖を抑制する効果がありますが、あくまで消毒・予防のための補助的な役割であるため、それだけで炎症を完全に治療することはできません。

口腔内が不潔だと細菌が増殖してさらに炎症が広がるため、早期の段階で清潔を保つことがポイントです。

清潔に保つことで、再度の腫れや痛みの発症を防ぐことができます。

②体調を整える

免疫力が低下していると、体が炎症に対してうまく反応できず、親知らずの腫れや痛みが悪化する可能性があります。

睡眠不足や過労、ストレスが長く続くと、体の免疫力は低下します。

そのため、規則正しい生活と十分な休養を取ることが不可欠です。

栄養バランスの取れた食事を摂り、十分な水分補給を行うことで免疫機能をサポートし、炎症の回復を早めることができます。

反対に、免疫力が高い状態では、体が自然に炎症を抑える力を発揮し、腫れや痛みの回復が早まります。

③市販薬の使用

痛みがひどくなった場合、すぐに歯科医に行くことが難しい場合は、市販の痛み止めを使用するのも効果的です。

例えば、ロキソニンSなどは歯科医院で処方される薬とほぼ同じ成分を含んでおり、一時的に痛みを和らげることができます。

ただし、あくまで一時的な対応であるため、痛みが引いた＝症状が完全に治っている　というわけではありません。

薬に頼りすぎず、根本的な治療は歯科医院で行うことが必要です。

④冷やす

腫れが強い場合、頬に氷や保冷剤、冷えピタなどを当てることで痛みや腫れを軽減できます。

冷却は血管を収縮させ血流が一時的に抑制されることで、腫れや痛みを軽減し炎症を抑える効果が期待できます。

特に急性の腫れが強い時には、冷やすことが非常に効果的です。

※ただし、冷やしすぎにも注意が必要です。

⑤栄養補給

腫れや痛みがひどいと食事をするのがつらくなることもありますが、体力を維持するために栄養の補給は必要です。

ウイダーinゼリーなどの栄養補助食品を活用し、必要なエネルギーや栄養素を手軽に摂取しましょう。

免疫力の回復にも役立ち、体が回復するために必要な栄養を補うことができます。

また、ビタミンCは抗酸化作用があり、歯茎の炎症に効果的です。

必要に応じてサプリメントなども上手に活用しながら、意識して摂取してみてください。

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５，その後の治療と予防

親知らずの腫れが引いた後、智歯周囲炎が再発しないようにするためには、原因となる親知らずを抜歯することが一般的な治療法です。

特に、親知らずが正常に生えていない場合は、再度炎症を引き起こす可能性が高いため、できる限り早期に行うことが望ましいです。

また、親知らずの腫れに対する予防としては、普段の正しい歯磨きや定期的な歯科検診が非常に重要です。

特に親知らずの周りは磨きにくいため、丁寧な歯磨きや歯間ブラシを使用することで細菌の繁殖を防ぐことができます。

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～まとめ～

親知らずの腫れや痛みは、日常的な口腔ケアや生活習慣の改善で軽減できます。

自宅でできる対策としては、口腔内の清潔を保つこと、免疫力を高めること、冷却、栄養補給が効果的です。

場合によっては痛み止めの服用で一時的に痛みを和らげることもできます。

しかし、根本的な治療や再発予防には歯科医院での治療が必要です。

定期的な歯科検診とセルフケアを心掛け、健康な口腔環境を維持しましょう！

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【監修】

増田 智基（ますだ ともき）
歯科医師／医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長

大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。

所属学会：

• 国際口腔インプラント学会（ICOI）認定医

• 日本成人矯正歯科学会

• 日本顎咬合学会（咬み合わせ認定医）

• 日本一般臨床矯正研究会

• 日本咬合育成学会

• SJCD／COKI（古希の会）／GPO

受講研修：

• GPO矯正レギュラー・アドバンスコース

• 顎顔面矯正／咬合育成（小児）コース

• 筒井塾咬合療法／OSIインプラントアドバンスコース

• 名古屋歯周補綴コース　他多数

「美と健康の創造」「歯科から健康増進へ」をモットーに、信頼できる歯科医療情報をお届けします。