ひな祭りの食事と噛む力|よく噛む習慣が子どもの発育を支える理由
こんにちは。
大阪市北区 東天満 地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅からすぐにある 増田歯科・矯正歯科です。

ひな祭りは、子どもの健やかな成長を願う日本の伝統行事です。
ちらし寿司やひなあられ、菱餅など、華やかな食事が食卓に並ぶこの季節は、「食べること」と「成長」を改めて考える良い機会でもあります。
実は、ひな祭りの食事には、子どもの発育にとって大切な「噛む力」を育てるヒントがたくさん含まれています。
最近、「子どもの顎が小さい」「歯並びが心配」といったご相談が増えています。
こうした背景には遺伝だけでなく、日常の食習慣や噛む回数が関係している場合もあります。
この記事では、歯科の観点から、ひな祭りの食事をきっかけに、噛む力の大切さや家庭でできる工夫について分かりやすくお伝えします。
目次
なぜ今、子どもの「噛む力」が注目されているのか

近年、「子どもの顎が小さい」「歯並びが気になる」といったご相談が増えています。その背景のひとつとして注目されているのが「噛む力」です。
現代の食事は昔に比べてやわらかいものが多く、加工食品や細かく刻んだ料理など、あまり噛まなくても食べられる環境が整っています。
その結果、自然と咀嚼回数が減っている可能性があります。
噛むことは、単に食べ物を細かくする動作ではありません。成長期の子どもにとっては、顎の骨や口周りの筋肉に刺激を与える大切な役割があります。
十分に噛む習慣があることで、顎の発育が促されやすくなり、歯が並ぶスペースの確保にもつながってくるのです。もちろん遺伝や体質などさまざまな要因が関係しますが、「よく噛むこと」は発育を支える一要素といえます。
さらに、咀嚼は舌の位置や口の閉じ方、呼吸の仕方にも影響すると考えられています。
口周りの筋肉がしっかり働くことで、鼻呼吸を維持しやすくなり、姿勢や発音にも良い影響が期待されます。また、よく噛むことで唾液が多く分泌され、虫歯予防や消化のサポートにもつながります。
大切なのは特別な訓練ではなく、日常の食事の中で自然に噛む機会を増やすことです。
「何を食べるか」だけでなく「どう食べるか」を意識することが、子どもの健やかな発育を支える第一歩となります。
ひな祭りの定番メニューは噛む力を育てるチャンス

ひな祭りの代表的な料理であるちらし寿司には、実は噛む力を育てやすい食材が多く含まれています。
見た目の華やかさだけでなく、子どものお口の発育という観点からもおすすめできるメニューのひとつです。
以下のような食材は、日常の食事の中で無理なく咀嚼回数を増やすきっかけになります。
・れんこんやごぼうなどの根菜類は、自然な歯ごたえがあり噛む回数が増えやすい
・干し椎茸やかんぴょうなどは、よく噛むことで旨味が広がる
・錦糸卵や魚介類など、食感の違いが咀嚼のバランスを生む
さらに、当院でお伝えしている生活習慣の中で取り入れやすいお口のトレーニングのひとつに「混ぜご飯」があります。
ちらし寿司もその代表例です。
さまざまな具材が混ざったご飯を食べる際には、口の中で食材をまとめながら飲み込みやすい形にする必要があり、その過程で自然と舌を使う動きが増えます。この舌の動きは、お子様のお口の機能を育てるうえで大切なトレーニングにもなります。
食材の硬さを極端に上げる必要はありませんが、「噛む必要のある食材」や「口の中でまとめる動きが生まれる料理」を少し意識するだけでも、食事の質は大きく変わります。
ひな祭りでちらし寿司を食べられる際は、ぜひ意識してみてくださいね。
柔らかい食事ばかりだと顎は育たない?

「柔らかい食事=全て悪い」というわけではありません。
ただし、噛む回数が極端に少ない食事が続くと、口周りの筋肉が十分に使われない可能性があります。
例えば、以下のような食事が続いていないかをチェックしてみましょう。
・麺類や丼物が中心
・パンやヨーグルト、スイーツなど柔らかいものが多い
・食事時間が短く、あまり噛まずに飲み込む習慣がある
・テレビやスマホ、タブレットなどをみながら「ながら食べ」をすることが多い
忙しい日常の中では仕方ない部分もありますが、週に数回でも「噛むことを意識した食事」を取り入れるだけで違いが生まれます。
よく噛むことが歯並びや姿勢に関係する理由
噛む動作は、単に食べ物を細かくするだけではありません。
咀嚼によって顎の骨や筋肉が刺激されることで、成長期の発育に影響を与えることがあります。
また、口周りの筋肉がしっかり働くことで、舌の位置や口の閉じ方にも良い影響が期待できます。
口呼吸の改善や姿勢の安定などにもつながる可能性があるため、日常の食事で噛む回数を増やすことは重要です。
ひな祭りメニューを「発育サポート食」に!

特別な料理を新しく用意しなくても、普段のひな祭りメニューを少し工夫するだけで、自然と咀嚼回数を増やすことができます。
ちらし寿司には、れんこんやにんじん、しいたけなど適度な歯ごたえのある具材を取り入れる
ひな祭りの定番であるちらし寿司は、具材の組み合わせ次第で噛む力を育てる食事になります。れんこんのシャキッとした食感や干し椎茸のほどよい弾力は、自然と咀嚼回数を増やしてくれます。細かく刻みすぎず、子どもが安心して食べられる大きさにすることで、「噛む経験」を増やすことができます。
はまぐりのお吸い物や菜の花のおひたしなど、ひな祭りの副菜にも食感をプラス
はまぐりのお吸い物はやわらかい印象がありますが、貝の身をしっかり噛むことで自然な咀嚼につながります。また、菜の花や大根の酢の物など、少し歯ごたえのある副菜を添えることで、食事全体の食感バランスが整い、噛む回数が増えやすくなります。
菱餅やひなあられなどの行事食も、食べ方を意識することが大切
ひな祭りならではのお菓子も、丸のみせずゆっくり噛む習慣を意識すると、お口の発達に役立ちます。一口サイズを小さくしすぎると噛まずに飲み込んでしまうことがあるため、年齢や発達段階に合わせて適度な大きさを意識しましょう。
甘酒や飲み物は「流し込む」ためではなく、食事の合間に楽しむ
ひな祭りなどのお祝いの席では食卓に飲み物が並ぶこともありますが、食べ物を飲み物で流し込む習慣は噛む回数を減らしてしまいます。口の中が空になってから次の一口をとることで、自然と咀嚼の回数が増え、満足感のある食事につながります。
ひな祭りの食事は、少し意識するだけで「見た目を楽しむ行事食」から「お口の発育を支える食事」へと変えることができます。
大切なのは、「噛みなさい」と繰り返し注意することではなく、自然と噛みたくなる環境を整えることです。
家族でゆっくり食事を楽しみながら、よく噛む習慣を育てていくことが、将来の歯並びやお口の健康を支える土台になります。
年齢別の噛む回数の目安はある?
よく噛むことの重要性はわかったけれど、「では、何回くらい噛んでたら良いの?」と思いますよね。
明確な回数にこだわりすぎる必要はありませんが、目安としては以下のように考えると分かりやすいです。
・幼児期は食材の食感を楽しみながらゆっくり食べる習慣づくりを重視
・小学生以降は一口につき20〜30回程度を意識すると満腹感や消化にも良いとされています
ただし、発育には個人差があるため数字にこだわり無理に数える必要はありません。
「食事時間が極端に短くないか」「丸のみしていないか」をチェックする方が現実的です。
顎が小さいと言われたらどうすればいい?

歯並びの相談で「顎が小さいですね」と言われ、不安になる保護者の方も多いと思います。
顎の大きさは遺伝的な要素もありますが、成長期であれば生活習慣の見直しが役立つ場合もあります。
・よく噛む食事を増やす
・姿勢や口呼吸を見直す
・定期的な歯科チェックで成長を確認する
早い段階でお口の状態を把握しておくことで、将来の選択肢が広がることもあります。
さいごに

ひな祭りをきっかけに「食べ方」を見直してみませんか
ひな祭りは、子どもの健やかな成長を願う日です。華やかな料理を楽しみながら、「どう食べるか」という視点を少し加えるだけで、食事が発育を支える時間へと変わります。
当院では、お子さまのお口の成長や噛み方、歯並びの将来予測なども含めた相談を行っています。
単に治療を行うだけでなく、日常生活の中でできるアドバイスを大切にしていますので、「うちの子は大丈夫かな?」と感じた時は、ぜひお気軽にご相談ください。
小さな気づきの積み重ねが、お子さまの未来の笑顔につながります。
ひな祭りという節目を、家族で楽しく成長を見つめるきっかけにしていただければ幸いです。
小児矯正について詳しくはこちら専門サイトをご覧ください。
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【監修】
歯科医師/医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長
大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。