金属アレルギーは、銀歯由来のものであっても、アレルギーの原因物質が血液の循環によって全身に回ることから、お口の中だけでなくお口から離れた場所にも症状となってあらわれます。
お口の症状
- 口内炎や口角炎:金属が口腔内で溶け出し、アレルギー反応を引き起こすことがあります。
- 歯茎の炎症:歯の詰め物や被せ物に含まれる金属が歯茎に接触し、炎症やかゆみを引き起こす場合があります。
全身の症状
- 皮膚炎:手や顔、首など、口腔以外の部分に湿疹や赤み、かゆみなどの症状が現れることがあります。
- 全身の倦怠感や体調不良:重度の場合、全身に影響を及ぼし、頭痛やめまい、慢性的な肩凝りなどの体調不良を感じることも。
4,歯科での金属アレルギー対策

では、金属アレルギーを予防するためには歯科でどのような対策ができるのでしょうか。
ここでは3つの対策をご紹介します。
1. メタルフリーの治療を選択する
対策1つ目は、発症の原因となる金属を「使用せずに」治療をすることです。
虫歯が大きく詰め物やかぶせ物が必要な場合は、金属を含まないセラミックの素材を選ぶことをオススメします。
最近ではセラミックにもジルコニアやe-maxなどと呼ばれるようないくつかの種類があり、それぞれ特徴も異なるので、必要に応じてかかりつけクリニックで相談してみましょう。
2. 事前にアレルギーテストを受ける
事情があり、どうしても治療において金属の使用を避けられない場合は、歯科治療を受ける前に、使用する材料に対するアレルギー反応がないか確認するための「パッチテスト」という検査を受ける方法もあります。
ご自身がどの金属にアレルギーがあるのかを知っておくことで、その後の発症リスクを下げることができます。
パッチテストは皮膚科などの医療機関で受けることができます。
3. 定期的な歯科検診
最も有効な対策は「そもそも虫歯を作らないこと」です。
虫歯にならなければ治療の必要がないため、銀歯の使用など金属アレルギーの心配をしなくてすみます。
また、初期の虫歯であれば早期発見・早期治療で銀歯の使用なく治療が可能な場合もあります。
どんなにセルフケアを頑張っていても、いくつかの原因が重なると虫歯の発症リスクは誰にでもあります。
3か月に1回は歯医者さんへ行き、検診とプロのクリーニングをうけましょう。
~まとめ~
金属アレルギーは、歯科治療に使用される「銀歯」の材料が原因で発症することがあります。
症状はお口の中だけでなく全身に現れ、腫れやかゆみ、皮膚炎などを引き起こします。
ですが、ご自身に合った適切な材料選びや、事前のアレルギーテストを行うことで、症状を未然に予防することができます。
当院では、専任コンシェルジュが在籍し、金属アレルギーに対応したメタルフリーの治療法や歯科材料を提供しております。
お気軽にご相談ください。
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