風邪のとき歯茎が腫れるのはなぜ?原因と自宅でできる対処法
こんにちは。
大阪市北区 東天満 地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅からすぐにある 増田歯科・矯正歯科です。
風邪を引くと、熱や喉の痛みでつらいですよね。
それだけでなく、ふと鏡を見ると「歯茎が腫れている…」と気づき、不安になった経験はありませんか。
普段は何ともない歯茎が、体調を崩すと赤く腫れたり、触ると痛みを感じたりすることがあります。
この記事では、風邪のときに歯茎が腫れる理由をわかりやすく説明し、日常生活で無理なくできる自宅ケアの方法をご紹介します。
風邪とともに現れる口腔トラブルへの不安を少しでも和らげ、快適に過ごすためのヒントにしていただけますと幸いです。
風邪を引くと歯茎が腫れるのはなぜ?
風邪をひくと、喉の痛みや鼻づまりだけでなく、歯茎が腫れることがあります。
普段は気にならない口の中の違和感が、風邪をきっかけに現れることも少なくありません。
これは、体の免疫力や口腔内の環境が大きく関係しています。
風邪によって体の免疫力が低下すると、口の中の細菌への抵抗力も弱くなり、歯茎の炎症が起こりやすくなるのです。
特に、普段から歯周病や歯茎に軽い炎症を抱えている方は、風邪をきっかけに腫れや痛みが強くなる傾向があります。
忙しい方にとって、口腔内の違和感はパフォーマンスや睡眠の質などにも影響するため、早めの対策が重要です。
歯茎が腫れるメカニズム
風邪による歯茎の腫れは、次のようなメカニズムで起こります。
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免疫力の低下
風邪を引くと、体はウイルスと戦うために免疫力を集中させます。その結果、歯茎を守る力が一時的に弱まり、口腔内の細菌に対する抵抗力が下がります。このため、普段は問題ない歯茎でも炎症を起こしやすくなるのです。 -
唾液量の減少
風邪による鼻づまりや口呼吸は、口の中を乾燥させます。唾液には細菌を洗い流し、口腔内を清潔に保つ働きがありますが、唾液量が減ることで細菌が増え、歯茎の腫れや痛みが起こりやすくなります。 -
全身の炎症反応
風邪によって体全体に炎症が広がると、歯茎も影響を受けやすくなります。歯茎が赤く腫れたり、押すと痛みを感じるのはこの全身炎症の影響です。
自宅でできる簡単なケア
風邪のときに歯茎が腫れた場合、最も効果的なことは歯医者さんへ行くことです。
しかし、風邪の症状での受診も必要だと、歯茎での受診は後回しになりますよね。
そういった際は、以下を参考に自宅でできるセルフケアを行いましょう。
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やさしい歯磨き
腫れた歯茎を強く磨くとさらに炎症が悪化する可能性があります。柔らかい歯ブラシでやさしく磨くことがポイントです。 -
うがいで清潔を保つ
抗菌作用のあるうがい液を使うことで、細菌の増殖を抑えられます。水でのうがいでも口内の清潔を保つ効果があります。 -
冷やす
腫れや熱感が強い場合は、清潔なタオルや保冷剤で歯茎の外側から軽く冷やすと炎症の熱を和らげることができます。 -
水分補給
口の中が乾燥すると細菌が増えやすくなるため、こまめな水分補給が大切です。温かいお茶や水を少しずつ飲むことが有効です。
受診が必要なサイン
次のような症状がある場合は、風邪による一時的な腫れではなく、歯周病や炎症が起きている可能性があります。
そのため、歯科で診察を受けることが必要です。
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腫れが数日たっても引かない
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強い痛みや出血がある
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膿が出る、口臭が強くなる
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顎の下や首にしこりがある
こうした場合、早めに専門家に相談することで、重症化を防ぎ、歯茎や歯の健康を守ることができます。
風邪のとき、歯茎を守る食事・栄養のポイント
風邪を引いて歯茎が腫れているときは、口の中の環境が敏感になっているため、普段以上に食事や栄養に気を付けることが大切です。
特に、ビタミンやタンパク質を意識した食事は免疫力を高め、歯茎の修復にも役立ちます。
(増田歯科・矯正歯科 管理栄養士監修)
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柔らかく、刺激の少ない食事を選ぶ
腫れた歯茎は敏感なため、硬いものや辛い・酸っぱい食べ物は避けましょう。-
おかゆ、うどん、豆腐、煮野菜など
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スープやポタージュで栄養を補うのもおすすめです
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ビタミンCで免疫力をサポート
ビタミンCは、風邪の回復や歯茎の健康に役立つ栄養素です。-
柑橘類(みかん、オレンジ)、キウイ、ブロッコリーなど
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熱に弱いので、生で摂れる食品や調理法に工夫すると良いです
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タンパク質で組織の修復を助ける
歯茎や口腔内の粘膜はタンパク質を材料にして修復されます。-
鶏肉、魚、大豆製品(豆腐、納豆)、卵など
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噛みやすい調理法で摂取すると腫れた歯茎に負担が少なくなります
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水分補給で口腔内を清潔に保つ
風邪で唾液の分泌が減ると細菌が繁殖しやすくなり、歯茎の腫れが悪化することがあります。-
常温の水や麦茶、薄めたスポーツドリンクなどでこまめに水分補給
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うがいも取り入れると口腔内の細菌を減らす効果があります
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ミネラルとビタミンAで歯茎の健康を守る
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カルシウムやリンは歯や歯茎を支える栄養素
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ビタミンAは粘膜の健康維持に役立ちます
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牛乳、ヨーグルト、小魚、緑黄色野菜などで意識的に摂取
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ポイントは「腫れた歯茎に負担をかけない」「免疫力や口腔環境をサポートする栄養素を意識する」ことです。
まとめ
風邪を引くと免疫機能が弱くなり歯茎が腫れることがありますが、放置すると歯や歯茎に悪影響を及ぼします。
自宅でのケアで症状が軽くなる場合もありますが、腫れや痛みが長引く場合は歯科での診察が重要です。
風邪による歯茎の腫れは、正しいケアと早期の診断で健康な口腔環境を守れます。
増田歯科・矯正歯科では、風邪や体調不良による歯茎の腫れも、原因を正確に診断し、最適な治療とアフターケア、予防のアドバイスまで提供しています。
違和感や不安を感じたら早めに相談されてくださいね。
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【監修】
増田 智基(ますだ ともき)
歯科医師/医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長
大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。
所属学会:
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国際口腔インプラント学会(ICOI)認定医
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日本成人矯正歯科学会
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日本顎咬合学会(咬み合わせ認定医)
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日本一般臨床矯正研究会
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日本咬合育成学会
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SJCD/COKI(古希の会)/GPO
受講研修:
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GPO矯正レギュラー・アドバンスコース
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顎顔面矯正/咬合育成(小児)コース
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筒井塾咬合療法/OSIインプラントアドバンスコース
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名古屋歯周補綴コース 他多数
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