歯の表面がザラザラ、しみる…エナメル質剥離のサインと正しいケア法
こんにちは。
大阪市北区 東天満 地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅からすぐにある 増田歯科・矯正歯科です。
毎日の仕事や家事に追われる中で、「歯がしみる」「歯の表面がザラザラしている」と感じたことはありませんか。
これは、歯の最も硬い部分であるエナメル質が少しずつ剥がれているサインかもしれません。
エナメル質は歯の最も外側の硬い組織で、食べ物や飲み物、虫歯菌から歯を守る重要な役割を持っていますが、日常の生活習慣や加齢、食生活などでダメージを受けることがあります。
本記事では、エナメル質がはがれる、エナメル質剥離の原因や症状、日常でできるケア法まで詳しく解説します。
忙しい方でも取り入れやすい方法を中心にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
エナメル質が剥がれる原因とは
歯の表面の硬い層であるエナメル質は、一度失われると自然に戻ることはありません。
まずは原因を理解し、日常生活での予防につなげましょう。
1. 歯ぎしりや食いしばり
仕事中のストレスや無意識の癖で、歯をぎゅっと噛みしめたり(食いしばり)、寝ている間に歯ぎしりをする人は少なくありません。
この過度な力が歯にかかり続けると、エナメル質が少しずつ摩耗してザラザラとした表面になり、冷たいものや甘いものがしみる原因になります。
2. 酸によるダメージ
酸性の強い食品や飲み物もエナメル質の敵です。
酸性の食品がエナメル質の表面に触れるとカルシウムやリン酸の鉱物成分が溶け出す現象を引き起こします。
この現象を脱灰(だっかい)と呼び、脱灰が進むと、歯の表面がざらついたりしみやすくなったりします。
そのため、柑橘類、炭酸飲料、ワイン、スポーツドリンクなどを頻繁に摂ると、歯の表面が少しずつ溶け、薄くなってしまいます。
3. 強すぎるブラッシング
硬めの歯ブラシで力を入れてゴシゴシと磨くと、その摩擦によってすこしずつエナメル質が削れてしまうことがあります。
特に、歯の先端や噛み合わせの部分は摩耗しやすく、ザラつきやしみる症状が現れます。
4. 加齢や生活習慣
年齢とともに歯の表面は自然に摩耗します。
さらに、栄養不足や睡眠不足、ストレスなどは歯の回復力にも影響を与え、エナメル質が剥がれやすくなる原因になります。
■その他
・事故やスポーツでの衝撃
転倒やスポーツ中の衝撃によってエナメル質が欠けることがあります。
・硬い食べ物の咀嚼
ナッツや氷、硬いキャンディなどを頻繁に噛むと、歯が弱い方は歯の表面に微細なひびや欠けを作ることがあります。
・胃酸の逆流(胃食道逆流症)
夜間の逆流や嘔吐などで胃酸が口腔内に触れると、酸による侵食が起こります。
自宅でできるエナメル質ケア
エナメル質がはがれる原因はいくつかありますが、日常生活の中で少し意識を変えるだけでも、エナメル質の摩耗を防ぐことができます。
ここでは、忙しい大人でも無理なく取り入れられるケア法をご紹介します。
柔らかめの歯ブラシで優しく磨く
硬いブラシや強い力でゴシゴシと磨くのは逆効果です。
やさしい力で、丁寧に磨きましょう。特に前歯や奥歯の噛み合わせの部分は、細かく動かすと汚れが落としやすくなります。
フッ素入り歯磨き粉の活用
フッ素は歯の表面を強化し、しみる症状の予防にもつながります。
歯磨き粉を購入する際は、フッ素が1490ppm配合ものを選ぶと、毎日のケアの中で自然とエナメル質を強くすることができます。
酸性の食品・飲料を摂った後はうがい
柑橘類や炭酸飲料を飲んだあとは、水で口をゆすぐだけでも酸を洗い流すことができます。
摂取した直後は酸によって脱灰が進んでいるので、時間があるときは、再石灰化を少し待ってから歯磨きすることで、摩耗を防げます。
(再石灰化:唾液の力で歯の表面から溶け出したミネラル(カルシウムやリンなど)を再び歯に戻して修復する自然の働きのこと)
就寝前の口腔ケアを徹底
夜は唾液の分泌が減るので、汚れや酸が歯に残りやすくなります。
寝る前の歯磨きに加えてフロスを使うことは、エナメル質を守るうえで非常に重要です。
歯科でできる安全なエナメル質ケア
上記にてセルフケアの工夫をお伝えしましたが、自宅でのケアだけでは不十分な場合もあります。
増田歯科・矯正歯科では、専門的な診断と治療でエナメル質のダメージを最小限に抑え、長期的な歯の健康をサポートします。
プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(PMTC)
プラークの蓄積による初期の摩耗を防ぐために、歯の表面の汚れや着色、丁寧にクリーニングします。
自宅では落とせない細かい汚れも、歯科衛生士が専用の器具を使って取り除くことができるので、数か月に1回のケアとして有効です。
フッ素塗布やコーティング
歯の表面を強化し、知覚過敏やしみる症状を軽減します。
特に、摩耗などによってエナメル質が薄くなっている部分には、歯科で使用する高濃度のフッ素コーティングが有効です。
必要に応じた修復処置
摩耗が進んで再石灰化が間に合わない部分には、歯科医院で修復処置が可能です。
歯科医師が必要に応じてご案内し、見た目の回復だけでなく、噛み合わせや機能性も考慮した治療を行います。
日常生活で意識したいポイント
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歯磨きは優しく、柔らかい歯ブラシで
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酸性の飲食後は水で口をゆすぐ、ダラダラと時間をかけず
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就寝前のフロスと歯磨きを欠かさない
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歯ぎしりや食いしばりがある場合はマウスピースを検討(歯科医院で作ることができます)
これらを意識することで、エナメル質の摩耗を防ぎ、歯の健康を維持できます。
まとめ
虫歯ではないのに、歯の表面のザラザラしてしみる…
そのような症状は、エナメル質が少しずつ剥がれているサインかもしれません。
虫歯じゃないから、と放置すると、見た目の悪化だけでなく、その後の虫歯や知覚過敏のリスクも高まります。
忙しくても、正しい自宅ケアの工夫と定期的な歯科チェックを組み合わせることで、健康な歯を長く保つことが可能です。
増田歯科矯正歯科では、夜19時まで診療・WEB予約、変更可能な通いやすい診療体制で、エナメル質のトラブルを防ぎ、しみない健康な歯を維持するサポートを行っています。
気になる症状がある方は自己判断せず、一度お気軽にご相談くださいね^^
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【監修】
増田 智基(ますだ ともき)
歯科医師/医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長
大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。
所属学会:
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国際口腔インプラント学会(ICOI)認定医
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日本成人矯正歯科学会
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日本顎咬合学会(咬み合わせ認定医)
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日本一般臨床矯正研究会
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日本咬合育成学会
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SJCD/COKI(古希の会)/GPO
受講研修:
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GPO矯正レギュラー・アドバンスコース
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顎顔面矯正/咬合育成(小児)コース
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筒井塾咬合療法/OSIインプラントアドバンスコース
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名古屋歯周補綴コース 他多数
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