こどものいびきは大丈夫?考えられる原因と歯科からできるサポートを解説
こんにちは。
大阪市北区 東天満 地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅からすぐにある 増田歯科・矯正歯科です。

夜中、わが子がいびきをかいているのを聞いて、「これって普通なのかな」「何か病気が隠れているのでは」と不安になったことはありませんか?
大人のいびきはよく耳にしますが、お子様のいびきは珍しく感じる分、心配が大きくなりがちです。
実は、こどものいびきには成長過程による一時的なものもあれば、注意が必要な原因が隠れている場合もあります。
特に、毎晩いびきが続く、呼吸が苦しそうに見える、口を開けて寝ているなどの様子がある場合、体とお口の発達に影響する可能性もあります。
この記事では、こどものいびきの主な原因や受診の目安、歯科の視点からできるサポートについて、歯科医師の目線からわかりやすく解説します。
目次
こどものいびきは珍しいことなの?

こどものいびきは、実はそれほど珍しいものではありません。
風邪をひいたときや鼻が詰まっている日だけ、いびきをかくお子さまは多く見られます。
このような一時的ないびきであれば、過度に心配する必要はないケースがほとんどです。
しかし、
✓ほぼ毎晩いびきをかいている
✓いびきの音が大きい
✓途中で息が止まっているように感じる
✓寝ているのに何度も目が覚める
といった様子が続く場合は注意が必要です。
睡眠の質が低下すると、日中の眠気や集中力の低下、成長への影響につながる可能性もあります。
「様子を見ていいのか」「受診した方がいいのか」と迷う保護者の方も多いですが、気になるサインがあれば早めに相談することが、お子さまの将来の健康につながります。
こどものいびきの主な原因
こどものいびきにはさまざまな原因が関係しています。
多くの場合、ひとつだけでなく複数の要因が重なって起こります。
主な原因としては、
✓鼻づまりやアレルギー性鼻炎
✓扁桃腺やアデノイドの肥大
✓口呼吸の癖
✓あごや歯並びの状態
✓舌の位置
✓肥満
などが挙げられます。
鼻づまりが原因の場合は、風邪やアレルギーによって鼻の通りが悪くなり、口で呼吸をせざるを得なくなります。
口呼吸になると、空気の通り道が狭くなり、いびきが出やすくなります。
また、こどもは成長過程で扁桃腺やアデノイドと呼ばれるのどの奥のリンパ組織が一時的に大きくなることがあります。
これが気道を圧迫すると、いびきや息苦しさの原因になります。
近年、歯科で特に注目されているのが「口呼吸」と「あごの発達」です。
昼間からお口がポカンと開いている、口で息をしている時間が長いといった場合、舌の位置が下がり、寝ている間に気道をふさぎやすくなります。
また、上あごが狭い、下あごが小さいなど骨格的な特徴も、いびきの一因になることがあります。
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いびきは様子見でいい?受診を考えたいサイン
「いびきは、どこまで様子を見ていいのかな」と悩まれる保護者の方は少なくありません。
受診のタイミングはとても悩みますよね。
以下のようなサインがある場合は、一度専門機関に相談することをおすすめします。
✓毎晩のようにいびきをかいている
✓寝ている途中で呼吸が止まっているように見える
✓寝相が極端に悪く、何度も目が覚める
✓朝起きたときに口がひどく乾いている
✓昼間も口呼吸が目立つ
✓日中に強い眠気や集中力低下がある
これらは睡眠の質が低下しているサインであり、体や脳の成長への影響が心配される状態です。
早期に原因を知ることで、必要な対策を無理なく始めることができます。
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【アレルギー性鼻炎は要注意】アレルギーで歯並びが悪くなる原因と対策
歯科の視点から見たいびきへのアプローチ

こどものいびきは耳鼻咽喉科だけでなく、歯科の視点からも原因が見つかることがあります。
特に、口呼吸、あごの成長、舌の位置、歯並び、かみ合わせの状態は、歯科ならではの重要なチェックポイントです。
歯科では、上あごや下あごの大きさやバランス、舌の動き、お口周りの筋肉の使い方、歯並びの状態、口が自然に閉じられているかどうかなどを総合的に確認します。
必要に応じて、お口や舌の使い方を整えるトレーニング、口呼吸から鼻呼吸へ導くための指導、あごの成長を助ける装置の提案などを行い、お子さまの自然な発達を妨げない形でサポートしていきます。
ご家庭でできるいびき対策のポイント
歯科や医療機関でのチェックとあわせて、日常生活の中でできる小さな工夫も大切です。
寝室が乾燥していると鼻やのどの粘膜が乾きやすくなるため、加湿を心がけましょう。
鼻が詰まっているときは、無理のない範囲で鼻をかむ、入浴で鼻の通りをよくするなどのケアも役立ちます。
まだ自分で鼻をかむことができないお子さまは、定期的に専用の道具を使って鼻を吸ってあげると良いかと思います。
また、日中の姿勢や口の閉じ方にやさしく声をかけることも大切です。
「お口閉じてね」と責めるのではなく、「お鼻で息できているね」「上手に閉じられているね」と前向きに声をかけることで、お子さまの意識も少しずつ変わっていきます。
まとめ
お子さまのいびきは一時的なものから、体やお口の発達と深く関係するものまで原因はさまざまです。
毎日続くいびきや口呼吸の癖などが気になる場合は、「そのうち治るかも」と抱え込まず、早めに専門家へ相談することが安心につながります。
増田歯科・矯正歯科では、歯並びや虫歯の治療だけでなく、呼吸やあごの成長、舌の使い方など、お子さまの健やかな発育を総合的にサポートする診療を大切にしています。
「いびきが気になる」「口がいつも開いている」「将来の歯並びが心配」など、どんな小さなお悩みでもご相談いただけます。
お子さま一人ひとりの成長段階に合わせて、無理のない方法をご提案し、保護者の方の不安に寄り添ったサポートを心がけていますので、お気軽にご相談くださいね。

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【監修】
歯科医師/医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長
大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。