冷たい物で歯がしみるのは知覚過敏だから?考えられる原因と対処法を歯科医師が解説
こんにちは。
大阪市北区 東天満 地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅からすぐにある 南森町増田歯科・矯正歯科です。

最近は気温が30度を超える日も出てきて、夏が近づいてきている気配を感じます。
暑くなってくると冷たい物が欲しくなりますが、
「冷たい水を飲むとキーンとしみる」
「アイスを食べるたびに歯が痛い」
といった経験をされた事がある方も多いかと思います。
このような症状があると、多くの方は「知覚過敏かな?」と考えるかもしれません。確かに、冷たい刺激で歯がしみる場合、代表的な原因のひとつが知覚過敏です。
しかし実際には、冷たい物で歯がしみる原因は知覚過敏だけではありません。
虫歯や歯周病、歯のヒビなど、放置すると悪化してしまう病気が隠れているケースもあります。
今回は、歯科医師の立場から「冷たい物で歯がしみる原因」について詳しく解説します。
目次
そもそも「歯がしみる」とは?

歯の表面は「エナメル質」という硬い層で覆われています。
その内側には「象牙質(ぞうげしつ)」という組織があり、さらに中心には神経があります。
通常、エナメル質が刺激を防いでいるため、冷たい物が触れても痛みは感じません。
しかし、
- エナメル質が削れる
- 歯ぐきが下がる
- 虫歯で穴が開く
などの状態になると、象牙質や神経に刺激が伝わりやすくなり、「しみる」という症状が出てきます。
冷たい物で歯がしみる主な原因
1. 知覚過敏
もっともよく知られている原因が「知覚過敏」です。
知覚過敏とは?
歯の表面が削れたり、歯ぐきが下がったりすることで、象牙質が露出し、刺激が神経に伝わりやすくなる状態です。
特に以下のような場面で起こりやすくなります。
- 強い力で歯磨きしている
- 歯ぎしり・食いしばりがある
- 加齢で歯ぐきが下がっている
- 酸性の飲食物をよく摂る
- ホワイトニング後

知覚過敏の特徴
- 冷たい物で一瞬キーンとする
- 痛みが短時間でおさまる
- 常にズキズキ痛むわけではない
このような特徴がある場合、知覚過敏の可能性があります。
関連記事:知覚過敏を自宅で治す方法はある?試してほしい対策と予防法を解説
2. 虫歯
「冷たい物でしみる=知覚過敏」と自己判断してしまい、実は虫歯だったというケースは少なくありません。
虫歯でしみる理由
虫歯が進行すると、歯に穴が開き、刺激が神経に伝わりやすくなります。
初期の虫歯では、
- 冷たい物がしみる
- 甘い物で痛む
程度の症状しか出ないこともあります。
しかし進行すると、
- 何もしていなくても痛い
- 熱い物でも痛む
- ズキズキする
といった強い症状へ変化していきます。

注意したいポイント
知覚過敏と虫歯は、症状だけでは見分けにくいことがあります。
そのため、
「しばらく様子を見よう」
と放置しているうちに、虫歯が神経まで進行してしまうケースもあります。
3. 歯周病による歯ぐき下がり
歯周病が進行すると、歯ぐきが下がって歯の根元が露出します。
歯の根元部分はエナメル質が薄いため、刺激に弱く、冷たい物でしみやすくなります。
歯周病のサイン
以下の症状がある場合は注意が必要です。
- 歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきが腫れる
- 口臭が気になる
- 歯が長く見える
歯周病は自覚症状が少ないまま進行するため、気づかないうちに悪化していることも珍しくありません。
4. 歯のヒビ・欠け
歯に細かなヒビが入ることで、冷たい刺激が神経に伝わることがあります。
特に、
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 硬い物を噛む習慣
がある方は注意が必要です。
ヒビは見た目では分かりにくく、レントゲンでも確認しづらい場合があります。
このような症状は要注意
- 噛んだ時に違和感がある
- 特定の歯だけしみる
- 症状がなかなか改善しない
こうした場合は、歯に亀裂が入っている可能性も考えられます。
5. 酸による歯のダメージ(酸蝕症)
酸性の飲食物によって歯が溶ける「酸蝕症(さんしょくしょう)」も、しみる原因のひとつです。
原因になりやすい飲食物
- 炭酸飲料
- スポーツドリンク
- ワイン
- 柑橘類
- お酢
これらを頻繁に摂取すると、歯の表面が徐々に溶け、刺激を受けやすくなります。
健康のために摂っている飲み物でも、歯には負担になる場合があるため注意が必要です。
「しみる時」にやってはいけないこと
強く歯磨きする
「汚れが原因かも」と思って強く磨くと、逆に歯や歯ぐきを傷つけて悪化することがあります。
特に硬い歯ブラシでゴシゴシ磨く習慣は要注意です。
放置する
一時的に症状が軽くなったとしても、原因が解決しているとは限りません。
特に虫歯や歯のヒビは、自然に治ることはありません。
歯科医院ではどんな治療をするの?

歯がしみる症状に対する治療は、原因によって異なります。
増田歯科・矯正歯科では、まずしみの原因を特定したうえで、症状の改善と再発予防を目的とした治療を行います。
知覚過敏の場合
知覚過敏によるしみる症状には、神経への刺激を減らすための処置を行います。
知覚過敏抑制剤の塗布
歯の表面に専用の薬剤を塗布し、刺激が神経に伝わりにくくします。処置は短時間で終わり、軽度の知覚過敏であれば症状の改善が期待できます。
コーティング処置
処置の必要があれば歯の表面や露出した歯の根元を保護する材料で覆い、冷たいものや甘いものなどの刺激を遮断します。知覚過敏が強い場合に有効です。
ブラッシング指導
力を入れすぎた歯磨きは、歯の表面や歯ぐきを傷つけ、知覚過敏を悪化させることがあります。歯ブラシの選び方や磨き方を見直し、歯への負担を減らします。
マウスピース(ナイトガード)の作製
歯ぎしりや食いしばりによって歯に過度な力がかかると、知覚過敏の原因になることがあります。就寝時にマウスピースを装着することで歯への負担を軽減し、症状の改善を目指します。
虫歯の場合
虫歯が原因で歯がしみている場合は、虫歯の進行度に応じた治療を行います。
虫歯の除去と修復治療
象牙質までの虫歯の場合、虫歯になった部分を取り除き、詰め物(コンポジットレジンやインレー)や被せ物(クラウン)で歯の形を回復します。虫歯を除去して表面を整えることで、しみる症状の改善が期待できます。
神経を保護する処置
虫歯が神経に近い場合は、神経を残すための薬剤を使用し、できるだけ歯の寿命を延ばせるよう治療を行います。
根管治療(神経の治療)
虫歯が神経まで達している場合は、感染した神経を除去し、歯の内部をきれいに消毒する治療が必要になることがあります。治療後は被せ物を装着して歯を保護します。
歯周病の場合
歯周病によって歯ぐきが下がり、歯の根元が露出している場合は、歯周病の改善と口腔内環境の管理を行います。
歯石除去(スケーリング)
歯の表面や歯ぐきの周囲に付着した歯石を除去し、細菌がこれ以上に増えにくい環境を作ります。
クリーニング
歯磨きでは落としきれない汚れやバイオフィルムを除去し、炎症の改善を促します。
歯周病治療
歯周ポケットの深い部分に付着した歯石や細菌を除去し、歯ぐきの健康回復を目指します。必要に応じて外科的な処置を行うこともあります。
セルフケア指導
歯周病は再発しやすい病気です。治療後も正しい歯磨き方法や定期的なメンテナンスによって、健康な状態を維持していきます。
「しみる」は歯からのサインです
冷たい物で歯がしみる症状は、単なる知覚過敏とは限りません。
実際には、
- 虫歯
- 歯周病
- 歯のヒビ
- 酸蝕症
など、さまざまな原因が考えられます。
特に、
- 症状が長引く
- 特定の歯だけ痛む
- 徐々に悪化している
といった場合は、早めの受診をおすすめします。
気になる症状は早めにご相談ください
歯のしみる症状は、早期に原因を見つけることで、治療が軽く済むケースも多くあります。
逆に我慢してしまうと、神経の治療や抜歯が必要になることもあります。
南森町増田歯科・矯正歯科では、しみる原因を丁寧に診査し、患者さまお一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
「知覚過敏だと思っていたら虫歯だった」
「どの歯が原因か分からない」
このようなお悩みも、お気軽にご相談ください。
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お電話(0663521187)でも承ります!
【監修】
歯科医師/医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長
大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。