【小児歯科】生後6か月がカギ！？子どもの歯の健康を守るためにできること
こんにちは。
大阪市北区 南森町 増田歯科矯正歯科で理事長をしております歯科医師の増田です。
お子さんの成長はとても喜ばしいことであると同時に、健康管理についてはご不安なことも多くあるかと思います。
お口の発育もその1つで、生後6か月ごろからは乳歯が生え始め、離乳食や虫歯ケアの方法についてのご相談をよく受けます。
実は、将来の健康な歯の基盤作りとって、まさに生え始めの生後6か月、この時期からの正しいケアが非常に重要なのです。
今回の記事では、生後6か月からの赤ちゃんの歯のケア方法と注意点について解説します。
6か月の赤ちゃんの歯の健康を守るために
１，乳歯の発育
２，歯のケア方法
３，食生活の管理
４，歯医者さんデビューはいつ？
～まとめ～
１，乳歯の発育
一般的には生後6か月頃から下の前歯から順に乳歯が生え始めます。
その後、上の前歯2本が生えて来て、1歳半までに上下合わせて前から2番目までの、8本の歯が揃ってきます。
1歳半を過ぎると順に奥歯（乳犬歯と乳臼歯）が生え、2歳半くらいまでに計20本の歯が生え揃います。
乳歯は永久歯と比べて歯の質がやわらかく、むし歯になりやすいのが特徴です。
さらにサイズが小さい分、エナメル質や象牙質の層も薄く、むし歯になると深く進行しやすくなります。
ですので、この乳歯の生え始めとなる生後6か月ごろは、将来お子さんの歯を虫歯から守るために
適切なケアをスタートする重要なタイミングです。
また、乳歯の生える時期や順番には大きく個人差があります。
ですので、同じ月齢赤ちゃんと比べて遅れがあっても、多少であれば過剰な心配は必要ありません。
もし不安な場合は歯医者さんで１度見ていただくと安心かと思います。
２，歯のケア方法
歯みがきは、最初の1本の乳歯が生えたときからスタートします。
①ガーゼでの歯磨きからスタート
乳歯が生え始めたら、ガーゼを使って優しく歯を拭いてあげましょう。
これは、赤ちゃんが自分の口の中に物が入る感覚に慣れ、今後歯磨きの習慣をつけるための大事なステップです。
ゴシゴシと磨く必要はなく、「気持ちいいね～」など声をかけながら優しくスキンシップをとってあげると赤ちゃんもリラックスできます。
② 乳児用の歯ブラシ
上の歯が生えてきたら、乳児用の歯ブラシを使っていきましょう。
はじめは前歯をブラシの毛先でツンツンとさわるところから始め、嫌がらないようなら1本ずつやさしく磨いていきましょう。
３，食生活の管理
①授乳後のケア
授乳後は、水を飲ませたり、ガーゼで優しく歯や歯茎を拭いてあげることで、口内を清潔に保ちます。
②砂糖の管理
離乳食が始まると、砂糖の摂取量にも注意が必要です。
糖は虫歯菌の大好物なので、長くお口にとどまることで虫歯が発生してしまいます。
乳児は大人の歯に比べて柔らかく一度虫歯になると進行しやすいため、
甘いおやつやジュースはできるだけ控えめにし、摂ったあとはお水を飲んだりケアをしたりなど
虫歯発生からお子さんの歯を守りましょう。
４，歯医者さんデビューはいつ？
赤ちゃんの歯医者さんデビューは、最初の乳歯が生え始めたころが最も理想的です。
当院では、離乳食スタート前に赤ちゃんと一緒にご来院いただけますと、
・歯科の目線からみた離乳食スタートのタイミング
・歯並びが良くなるスプーンの使い方
・お顔の骨格バランス悪化を防ぐ食事のとり方
などをお伝えすることができます。
※詳しくは増田歯科・矯正歯科 赤ちゃん歯科専門ページ をご覧ください。
また、乳歯は、むし歯が進行しても歯の中の神経への圧力が高まりにくいため、痛くなりにくいという特徴があります。
気が付かないうちにむし歯がかなり進行していたケースもありますので、3～４カ月に1回は歯医者さんでチェックを受けていただけると安心です。
～まとめ～
生後6か月からの赤ちゃんの歯のケアは、将来の健康な歯を育むための重要なポイントです。
乳歯が生えてきたら歯医者さんに来ていただき、私たちと一緒にお子さまのお口の健康を守っていきましょう！
当院では、「赤ちゃん歯科」をおこなっており、子育て経験のあるスタッフが
赤ちゃんの歯のケアに関するお悩みやご相談を随時受け付けております！
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