インプラントを検討中!保険適応?料金は? 専門医が解説!
こんにちは。
大阪市北区 東天満 地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅からすぐにある 増田歯科・矯正歯科です。

虫歯や歯周病で歯を失ってしまったとき、
「重度の虫歯で抜歯と言われたけれど、インプラントっていくらかかるの?」
「保険は使えるの?自由診療ってどこまで違うの?」
そんな不安を抱いていませんか?
インプラントは“自分の歯のように噛める”理想的な治療法ですが、
「費用が高い」「保険が使えない」といったイメージが強く、実際のところが分かりにくい治療の一つです。
この記事では、
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インプラントが保険適応になる条件
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費用の目安と内訳
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費用を抑える方法
を、歯科専門医の立場から分かりやすくお伝えします。
目次
1. そもそもインプラントとは?

インプラントとは、失った歯の部分にチタン製の人工歯根(インプラント体)をあごの骨に埋め込み、人工の歯を装着する治療法です。
入れ歯やブリッジのように他の歯を削ったり、支えにしたりする必要がなく、自分の歯と同じような噛み心地と見た目を取り戻せるのが最大の特徴です。
インプラントの主なメリット
・見た目が自然で「人工歯」と気づかれにくい
・噛む力が強く、食事を楽しめる
・隣の歯を削る必要がない
・顎の骨がやせにくく、口元の形が保たれる
一方で、外科手術が必要であり、入れ歯やブリッジと比べて費用が高額になりやすいという面があります。
関連記事:結局、どうなの?【インプラントのメリットとデメリット】
2. インプラントが「保険適応」になるケース

歯を失って欠損治療を受けられる多くの方にとって、インプラント治療の保険適用は費用面の負担が軽減される大きな望みですよね。
しかし、まず結論から言うと、一般的な虫歯や歯周病で歯を失った場合、インプラントは保険適応になりません。
インプラントは「見た目や快適さを追求する高度な治療」とされており、保険診療の対象外(自由診療)です。
しかし2012年より、一部治療にて保険適応が認められるようになりました。
それは「機能の回復を目的とした治療」が必要な、特殊な状況に限られます。
保険適応が認められる主なケース
先天的に歯が生えてこない(先天性欠損)場合
生まれつき歯がない、あるいは複数本が欠損しているケースでは、インプラントによる咀嚼(そしゃく)機能の回復が必要とされ、保険が適用されることがあります。
外傷や事故で顎の骨を失った場合
交通事故や外傷で顎の骨の一部が欠損してしまった場合、インプラントが「機能回復治療」として認められ、保険適応となる場合があります。
がん治療などによる顎の欠損
口腔がんなどの治療で歯や骨を失った場合も、咀嚼や発音といった機能を取り戻す目的で、インプラント治療が保険でカバーされることがあります。
このような場合は、「高度医療機関」または「大学病院の口腔外科」など、限られた施設のみで保険診療が可能です。
一般歯科では対応できないため、事前に医療機関へ確認が必要です。
3. 保険が使えない一般的なケースとその理由
多くの方が該当する「虫歯」「歯周病」「加齢による歯の欠損」では、インプラント治療は保険の対象外です。
その理由は大きく3つあります。
治療目的の違い
保険診療は「最低限の機能回復」が目的ですが、インプラントは「見た目・快適さ・長期的な機能性」など、より高い生活の質(QOL)を目指す治療とされます。
高度な技術と高品質な材料が必要
CT診断や外科手術、チタンやジルコニアといった高価・高品質な素材を用いるため、保険の範囲ではカバーしきれません。
個別性が高く、治療工程が一律でない
顎の骨の状態や希望する見た目によって設計が大きく異なり、全国一律の保険のルールを設けにくいことから、自由診療に分類されています。
つまり、インプラントは「贅沢な治療」というわけではなく、保険制度の仕組みに適合しにくいほど高度で個別性の高い治療なのです。
4. 自由診療の費用相場と内訳

インプラント治療は自由診療の価格設定に基づくため費用は決まっておらず、各クリニックの判断で価格が設定されています。
一般的に、インプラント1本あたりの費用は、トータルでおおよそ50万円前後とされていますが、歯科医院によっても費用は異なり、使用する素材やインプラントの種類、症状などによっても大きく変動します。
検査・診断の費用
インプラント治療を受ける前には、CT撮影や歯茎の状態チェック、かみ合わせの診断など、必ず検査が必要になります。
検査で収集した資料を専門医が分析し診断する場合に、費用がかかる場合もあります。
(当院は、無料で診断を行っております ※検査には費用がかかります)
インプラント本体の費用
チタンやジルコニアなどのインプラント体(歯の根っこの代わりとなる部分)の費用が含まれます。
この部分は永久的な耐久性が求められ、長期間体に入れても問題の発生しにくい質の良い素材を使用するため、単価が高くなる傾向があります。
人工歯の費用
インプラントの上に取り付ける人工歯(上部構造)にもさまざまな素材があります。
セラミックなどの審美性に優れた素材を使用する場合は、色味などもオーダーメイドで作成するためメタルのものよりも費用が高くなります。
手術費用
インプラント埋入手術や骨造成など、手術にかかる費用も加算されます。
手術の難易度によっては追加費用が発生する場合もあります。
その他:メンテナンス費用
インプラントを長く使用するためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
いくら腕のいいドクターが担当し、高精度の材料を使用していたとしても、ケアを怠ると早期にトラブルが起こってしまいます。
メンテナンスは基本的に2カ月に1回、最低でも年に2回受けることを推奨しています。
この場合、特におおきな問題がなく、通常の検診・クリーニングで完了した場合は、保険適応が可能になります。
5. 費用を抑えるためにできる工夫

医療費控除の活用
医療費控除とは、ご自身や生計を共にしている家族の1年間で支払った医療費が10万円(※)を超えた場合に、確定申告をすることで、支払った医療費の一部が還付される制度です。

歯科治療のなかでも、インプラント治療は医療費控除の対象となることがあります。
(※)総所得金額が200万円未満の場合は「総所得金額の5%」
治療を受けようと思っている方のなかで、費用面でのご不安を抱えている場合は、医療費控除の制度を利用していくら戻ってくるか計算してみると、少し金銭的な不安が少なくなるかもしれません。
ご自身で調べてもよくわからなかった場合には、当院常在のメディカルコンシェルジュにお気軽にご相談くださいね。
メンテナンスで“長持ち”させる
インプラントは正しいメンテナンスを続ければ10年以上使える治療法です。
定期検診では保険適用が可能なため、2〜3か月に1度のクリーニングを受けるだけでもトラブルの早期発見につながります。
関連記事:インプラント「やらなきゃよかった」を防ぐ!長持ちさせるための重要ポイント
まとめ:保険が使えなくても、安心して選べる治療を
増田歯科・矯正歯科のインプラント治療の特徴
当院では、「一生使えるインプラント」を目指し、以下のような特徴を持った治療を行っています。

インプラントは基本的に保険適応外ですが、「高額=手が届かない」ではありません。
医療費控除や分割払い、メンテナンスを組み合わせることで、安心して治療を続けることができます。
インプラント治療は、「見た目のため」だけでなく、健康な噛み合わせ・発音・栄養摂取を守るための治療です。
歯牙欠損の治療が必要で、インプラント治療を検討している場合は、かかりつけのクリニックで検査や説明をしっかりと受け、納得してから治療に臨みましょう。
当院では、経験豊富なカウンセラー【メディカルコンシェルジュ】が在籍しており、インプラント治療についてのご相談を随時受け付けております。
最適な治療方法から費用、お支払いのご相談までサポートさせていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
ご予約はこちらから
お電話(0663521187)でも承ります!
【監修】
歯科医師/医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長
大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。
