不定愁訴の原因(1) 南森町増田歯科・矯正歯科
舌小帯の未吸収と沈下舌についてお話しします
生まれてから舌のための正常な運動がしっかりなされていないと、舌の筋肉が未発達になり、舌本来の機能が妨げられます
また、自然吸収されるべき、舌の裏側にある舌小帯(舌と下顎をつないでいるひものような筋肉)が吸収されずに緊張したまま残ってしまうことが多いです
以前はあかちゃんが乳首にとりつきやすいようにという目的で、生まれた時に舌小帯を切っていましたが、今では自然吸収を見込んであまり切らなくなったようです
最近の30代以降の若い人には、この舌小帯が緊張して短い人が非常に多くなりました
これは、生まれてから小さい時に唾液の分泌やそれを飲み込む動作が少なくて舌の筋肉がつかず、舌小帯が自然吸収されないまま成長した結果です
この舌小帯の緊張や短縮があると、舌は常に下方に引っ張られ、下顎の歯列が作るU字形のアーチの中に常に沈没した沈下舌となり、舌を持ち上げたり、「べー」と舌を前に出すことも困難です
上顎に舌が届かないのは舌小帯が緊張しているせいです。
こういう状態では、日常生活の中で常に酸素不足の状態です