【赤ちゃん歯科】乳歯の虫歯と夜間授乳の影響について
こんにちは。
大阪市北区 東天満 地下鉄南森町駅・JR大阪天満宮駅からすぐにある 増田歯科・矯正歯科です。
~乳歯の虫歯と夜間授乳の不安~
「赤ちゃんの虫歯っていつ頃から注意が必要なんだろう…?」
そう心配されている保護者の方もいらっしゃるかと思います。
実際、乳歯が生えたばかりの赤ちゃんでも、虫歯は早期に発症することがあります。
特に夜間授乳後、赤ちゃんが寝ている間にお口に残ったミルクや母乳が虫歯の原因になることがあるため、注意が必要です。
しかし、これは授乳自体が悪いというわけではなく、虫歯にならないための予防方法を知ることが大切です。
今回は、赤ちゃんの虫歯を予防するために必要な知識と、夜間授乳の影響について詳しくご説明します。
保護者の皆様が安心して赤ちゃんの健康を守るために役立つ情報をお届けできればと思うので、ぜひ参考にされてください。
1. 虫歯になる4つの要素
2. 母乳とミルクの成分が虫歯に与える影響
3. 夜間授乳はいつまでが目安?
4. 虫歯予防のためのケア方法
5. まとめ:夜間授乳と乳歯の虫歯予防
1.虫歯になる4つの要素
虫歯とはどのような状態の歯をさすのでしょうか?
虫歯は、お口の中に住む虫歯菌が汚れをエサにして酸を発生させ、時間の経過とともにこの酸によって歯が溶けてしまった状態を指します。
溶けてしまった程度によって虫歯の重症度が変わってきます。
特に、生えたばかりの乳歯は、永久歯に比べて虫歯になりやすいといわれています。
夜間授乳もある時期に虫歯になりやすいと聞くと、心配になる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
乳歯が虫歯になりやすいとして、いくつかの要因が絡み合って関係しています。
これらの要素を理解していただくことで、虫歯を予防するための対策がしやすくなります。
夜間授乳と絡めてご説明するので、一緒に理解しましょう。
【虫歯の発生要因とメカニズム】
1-1. 歯垢(プラーク)の蓄積
歯の汚れである歯垢(プラーク)は、食べかすや細菌が混ざり合ってできた物質です。
この歯垢が歯に残ったままだと、細菌が増殖して、虫歯を引き起こす酸を発生させます。
特に夜間授乳後は、歯磨きが不十分なまま寝かせるシチュエーションもあるかと思います。
口の中に母乳やミルクが残ると、それが歯垢となって虫歯の原因になります。
1-2. 食べ物の成分(糖分)
赤ちゃんが口にするミルクや母乳は、虫歯を引き起こす原因となる糖分を含んでいます。
特に糖分が長時間口の中に残ると、口腔内で細菌が糖分を分解し、酸を発生させます。
前述のようにこの酸が歯を溶かし、虫歯の原因となるのです。
夜間授乳後は、寝ている間に糖分が残ることで、細菌の活動が活発になるため注意が必要な時間帯になります。
1-3. 唾液の分泌量
唾液は口腔内を清潔に保つ役割があり、細菌を洗い流してくれるので、虫歯の予防に重要です。
しかし、睡眠中は唾液の分泌が減少します。
特にお口をぽかんと開けている状態での就寝は、口腔内の細菌が繁殖しやすくなり、虫歯のリスクが高まります。
1-4. 歯の質
乳歯は大人の歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯に対して非常に弱い構造です。
そのため柔らかく、虫歯が進行しやすいという特徴があります。
2. 母乳とミルクの成分
母乳やミルクは、赤ちゃんにとって欠かすことのできない最も大切な栄養源です。
ただ、母乳やミルクにも乳糖という糖分が含まれていて細菌のエサとなり、虫歯を引き起こすことがあるというのもまた事実です。
乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすいです。
これは、乳歯の表面を守るエナメル質が薄く、虫歯の原因となる酸に弱いからです。
特に歯が生えたばかりの乳歯は虫歯にかかりやすいため、早い段階で予防が大切です。
また、唾液も虫歯を防ぐために大事な役割を持っています。
唾液は口の中をきれいに保ち、食べかすや細菌を洗い流してくれる虫歯予防の強い味方です。
さらに、唾液に含まれるカルシウムやリンは、歯を強くする効果があります。
そのためよだれが多く出ている日中は、唾液が歯に付いた酸を和らげてくれているので、虫歯が進むのも比較的遅いといえます。
しかし、夜間授乳後は唾液の分泌が少なくなり、ミルクや母乳がお口の中に残りやすいので、起きているときより虫歯のリスクが高くなります。
3. 夜間授乳はいつまでが目安?
夜間授乳は赤ちゃんにとって重要な栄養源ですが、長期間続けることが虫歯のリスクを高める原因となります。
では、夜間授乳をいつまで続けるべきなのでしょうか?
3-1. 6か月までの授乳
赤ちゃんが生後6か月までは、母乳やミルクが主要な栄養源となるため、授乳が必要不可欠です。
特に生後2~3か月までは乳歯もまだ生えていないため、夜間でも気にせずに授乳していただき大丈夫です。
しかし、4か月を過ぎると早いお子さまでは乳歯が生え始めます。
この時期はまだ夜間授乳をしていただいていることが多いと思いますが、同時に歯の健康にも気を使う必要があります。
3-2. 1歳頃からの夜間授乳の見直し
1歳を過ぎると、離乳食も完了期。
赤ちゃんは固形食を食べ始め、個人差はありますが、基本的には食事からでも栄養を補給することができるようになります。
この時期からは、夜間授乳の回数を減らす、あるいは辞めることを検討する時期です。
夜間の母乳やミルクの摂取を減らすことで、口腔内に糖分が残る時間を短縮し、虫歯のリスクを減らすことができます。
回数の削減や断乳については、離乳食の食べ具合や体重の増え具合など個人によって判断が異なります。
かかりつけ小児科や行政の検診などで相談しながら進めてみてください。
4. 虫歯予防のためのケア方法
虫歯を予防するためには、日々のケアが重要です。夜間授乳後にも実践できる簡単なケア方法を紹介します。
4-1. 授乳後の口腔ケア
可能であれば、夜間授乳後に口腔ケアを行うことが予防につながります。
清潔なガーゼや赤ちゃん用の歯ブラシを使って優しく歯の表面の汚れを拭き取ってください。
食べかすやミルクが取り除かれて、口腔内を清潔に保つことが虫歯の予防になります。
歯ブラシは、シリコンではなく毛のブラシがおすすめです。
4-2. お口ぽかんを予防
赤ちゃんが起きてしまい口腔ケアが難しい場合、次に気を付けることとしては口呼吸になっていないかのチェックです。
唾液は自然な抗菌作用があるのですが、就寝中は分泌が減るうえに口呼吸になるとお口がさらに乾燥してしまいます。
お口をあけて寝ている場合は口呼吸になっている可能性が高いので、お口ぽかんを予防することがポイントです。
※お口ぽかんの予防については月例やお口の発達段階によってできるアプローチが変わってきます。
詳しくは「赤ちゃん歯科」にてご説明しておりますので、気になる場合はご来院ください。
4-3. 定期的な歯科医院での検診
3つ目は、歯医者さんに行くことです。
4~6か月ごろから赤ちゃんの歯が生えてきたら、定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。
虫歯やかみ合わせ異常の早期発見と予防は、今後のお口の健康に大きな影響を与えます。
当院では。子育て経験のある専門スタッフが0歳から歯医者さんでお口の発育発達サポートをおこなっておりますので安心してご相談くださいね。
5. まとめ:夜間授乳と乳歯の虫歯予防
乳歯の虫歯を予防するためには、適切なケアががとても大切です。
夜間授乳でケアができない場合でも、できるだけリスクを減らすためにできることからはじめましょう。
増田歯科・矯正歯科では、赤ちゃんの歯の健康を守るために、0歳からはじめる予防歯科や口腔育成のサポートをしています。
小さな疑問や不安でも構いません。
少しでも気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください!
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【監修】
増田 智基(ますだ ともき)
歯科医師/医療法人健誠会 増田歯科・矯正歯科 理事長・院長
大阪市北区・南森町で歯科医療に従事し、成人矯正・小児矯正・インプラント・審美歯科・予防歯科まで幅広く対応。インビザラインプラチナプロバイダーとしての豊富な症例実績をもち、国際口腔インプラント学会認定医や咬み合わせ認定医として専門性の高い診療を行っています。
所属学会:
国際口腔インプラント学会(ICOI)認定医
日本成人矯正歯科学会
日本顎咬合学会(咬み合わせ認定医)
日本一般臨床矯正研究会
日本咬合育成学会
SJCD/COKI(古希の会)/GPO
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